中村さんのオルガンコンサートから1ヶ月後、アトリエ・ピアノピアさんが新年会にお誘いくださって、何年か越しについに念願のピアノピアさんへの訪問が叶いました。
アトリエ・ピアノピアさんは、フランスのビンテージ ピアノやアンティークピアノを中心にしたピアノからアンティークの足踏みオルガンまで修復、販売しておられる最高にセンスの良い楽器工房。
調律師でもある瞳さんのHP掲載のことばより
「大量生産される前(材料にこだわっていた時代の)ピアノを修復販売していきます。
安くて手軽に買える新しいピアノよりも、本当に何世代も愛されるような楽器をお届けしたい。
ピアノ販売修理業として、価値のある楽器の修復販売は責務だと考えています。」
素晴らしいなぁ・・アトリエの随所にそんなこだわりを感じます。
この日は、足踏みオルガンも所有しておられる、アトリエポルッカのオーナーの多鶴子さんと一緒にお伺いしました。
すると、そこにはすでにオルガニストの中村祐子さんとオルガンを学んでおられるMさん、ジャズピアニストであり現在は足踏みオルガン奏者でもある古後公隆さんもいらっしゃって・・・実は古後さんとは、10年前にhataoさんの縁のCDに関わっていた時に存じていたので、お互いにびっくりの再会でした!
ピアノピアの、瞳さんとヒナぞーさん。
寒い1月でしたが、修復中のアンティークピアノとリードオルガンに囲まれてなんという幸せな時間!空間!
色々なタイプの足踏みオルガンを拝見、試奏できるだけでなく、貴重なアンティークミニピアノが4台揃って並んでいる光景は、本当に可愛らしくて音も綺麗で、大興奮でした。
ちなみにリードオルガンは、足で踏んで空気を鞴に送って、リードが鳴っていると思われがちですが、
足で踏むことによって鞴の空気が吸い出され、鍵盤を押すと空気を通す穴が開き、リードが外からの空気を吸い込んで音が鳴っているそうです。
それがなかなか弾きながらイメージし難く、何回も質問してようやく理解。
古後さんがピアノピアさんで一目惚れして手に入れられたというハルモニウム。
弾かせていただいたり聴かせていただいたり。
こちらのハルモニウムタイプは音の出る構造が逆になっていて吐き出しながら音を出すそう。
ペダルの先から空気が出入りする造りになっており、その細かさにびっくりです。
私のリードオルガンが立ち上がりがゆっくりですが、ハルモニウムタイプは立ち上がりが素早く、速い曲が弾きやすい代わりに、持続音をずっと出し続けるのが難い。
ですが、古後さんはそれを生かしてビブラートのように演奏されて、味わい深くて素敵でした♪
一昔前にアメリカなどで足踏みオルガンが大普及した理由として、表現の広さ、自由さだけでなく、メンテナンスの楽さ、凸凹道で運んでも壊れない丈夫さ、環境の変化に強い音の安定性があるようですが、確かに私自身も今それを痛感しています。
同じオルガン弾きでも、中村さんと古後さんと私の取り組んでいる音楽が全く違っているのが本当に面白いと思った1日でした。
いつかコラボコンサートができたらいいなあ。(それまでにちゃんと腕を磨かねば✨)
ベートーヴェンの紅茶で心までほっこり♪
最後に記念撮影!(中村さんが帰ってしまわれたあとで残念!)
そしてピアノピアさんのヒナぞーさんの精巧すぎるミニチュア作品たち!
目を皿のようにして見るのですが、細工があまりにも細かくて、どうみても本物にしか見えません・・。
テレビ局が取材に来られたとか。本当に素敵でした〜!
さて、この日に一目惚れしたピアノ椅子との出会いから、またまた1ヶ月後にピアノピアさんへ足を運びことになるのでした。
続く・・・